第九話
「ハルヒのガン攻め」



【ハルヒの挑戦?】


ハルヒはやはりケンを選択。
俺も引き続きケン。


さあ〜一体何の策があるのやら・・・・・


【第1ラウンド】

開幕、俺は様子見。
無理に攻めない。初心者相手に様子見は卑怯だとも思うが、まあ慣れてもらおうw

ハルヒケンは開幕、ウロウロと移動している・・・・
安易に飛んで来ないぶん少しは俺の話を理解しているように見えた。



が、


「オラオラ、

どしたぁ! 」
と挑発してきやがった!


・・・・発想は悪く無い。
が、ゲンナリした。


そんな安い挑発に乗る相手がいるとでも!?


乗りましょう、俺やさしいから。



俺ケンは飛び込んだ!ああ飛び込んださ。ちゃんと対空しやすい距離で飛んださ。
対空しろよコノヤロー!!



俺の飛び込みに反応して、ハルヒケンはちゃんと対空に対する予備動作に移ったのが見てとれた。
内心やるじゃないか!と細く微笑む俺。




そして聞こえるハルヒケンの咆哮。




「波動拳!!」



・・・・部室内の空気がシーン、、、とするわけも無く俺のJ強Pの炸裂音が部室に響いた。
後ろでキョンが大笑いしている。

ハルヒ「今の無し!無しったら無しーー!!」
俺「まあミスはしゃーないな!要練習だ!ワハハ!」

ワハハとか言いながら立中P>立ち強P>強昇龍拳はキッチリ入れてたりする俺。


ハルヒ「ちょっと!!少しは手加減しなさいよー!!卑怯者ー!!」
俺「悪い!癖だから止まらない!!」

コンボはほぼ手癖だから意識してなくても勝手にでちゃうのー。
でもこのまま起き攻めに移行するのだけは意識的に止める事ができた。

なんていうかー概念説明うんぬんよりもっと基本的な実戦の骨組みから教えんといけん気がしてきた・・・・


とか思ってたら、起き上がったハルヒケンはまた挑発してきた。
・・・・いや意固地になる気持ちはわからんでもないが、
そういうゲームじゃねーからコレ。


でも、飛び込んであげるよ。
対空の練習をしなさい。と再度飛び込む俺ケン。


「昇龍拳!」と見事に対空成功!!

ハルヒ「やったわ!!」
俺「おお!!」
キョン「おお!!」


ハルヒが対空に成功したのはとても嬉しい事だ、初心者の成長を見るのは楽しい。
が、ダウンした俺ケンに対しての起き攻めは・・・・・・



「オラオラ、

どしたぁ! 」
という挑発起き攻めであった・・・・・。
ハルヒ「かかってきなさいよ!ほらほら!」と反対側から聞こえて来る。
一回、、、ちょっとうまくいったくらいでこうもアッパーになれるのが不思議!!

ムカ。

ムカっとしました俺。

俺の脳内に選択肢が3つ現れた!

1.すべては終わり、そして始まる。
2.死ぬがよい。
3.この先には暴力的で鬼のような極殺攻撃どもがあなたを待っています。
  それでもPLAYしますか?    『はい』   いいえ


「3」を選択。
ありがたや。ありがたや。と意味不明な呪文を思いながら俺ケンか猛りだした・・・


「オラオラ(ry」となおも挑発を続けるハルヒケンに対して無言の前ステップで距離を詰める。

ハルヒケン、というかハルヒは何か対処をしようとしたみたいだが
挑発モーションの隙のせいでなにも出来ずに俺ケンの移動投げを食らう。

ハルヒ「卑怯者ー!!無防備な相手に攻撃するなんて!!鬼畜よ!」とご都合な言葉が聞こえた気がした。

知りません。聞こえません。ありがたやですからw

俺「ちょっと、本気で行くんで御了承くださいませぇぇぇーーー!!」
と叫びながら前強Kで起き攻める。

もちろん食らうハルヒケン。
でまた移動投げを食らわす。


・・
・・・
・・・・
・・・・・


以下3ラウンド間、鬼畜モードの俺がハルヒケンをサンドバックにしましたとさ。
めでたしめでたしw

俺「ヌハハハハ!思いしったか雑魚めが!」
と1人悦に入いっている俺にキョンがそっと耳打ちしてきた。

キョン「やりすぎなんじゃ〜?それと当初の目的を完全に忘れていると思うぞ。」

ハッ!そうだった俺何しに来たのかすっかり忘れてたよ・・・・
俺、こいつらを強くしに来た(らしい)んだから本気で相手したらダメじゃないかw

俺「いや、つい挑発に乗せられてしまったみたいで・・・・正直スマンかった!」
キョン「ハルヒも教わる立場なんだからあんまり調子に乗るのはよく無いと思うぞ。」
ハルヒ「フン!でも、私の挑発に効果がある事は証明されたわ!新しい道が開けたのよ!!」

俺「・・・・・・・」
キョン「・・・・・格上を本気にさして何の効果が・・・?」

ハルヒ「何の効果が無いよりはマシよ!」
俺「・・・」
キョン「・・・」

この女の性格は超マイペース&超ポジティブ=超我侭という事が判明。
良し悪しはわかんねw

そんなこんなで時計をふと見れば午後8時をとうに越えていたので、
俺「とりあえずもういい時間だから俺帰るわ。」と切り出した。

キョン「あ、ああもうこんな時間かー」
ハルヒ「もう帰るの?」
俺「ああ帰る!(帰って夜のゲーセンに行きたいからな)」

ハルヒ「そ、じゃあ明日もちゃんと来なさいよ」
俺「ああ、わかった。明日は対戦の骨組みを教えるよ。」

キョン「今日はなんかいろいろ悪かったな、明日もよろしく。」

俺「おう!・・・・そういえばあとの2人は・・・・・」
そう、無口な長門とか言う奴とメイド姿の女の気配がいつのまにか消えているのだ。
多分俺が対戦しだしたぐらいから。

キョン「あれ?そういえば朝比奈さんと長門が居ない!?」
ハルヒ「ユキー?みくるちゃんー??」


部室を見渡せども見当たらない2人・・・・

キョン「あ、手紙が置いてある。」
テーブルの上になんかやたらかわいらしい手紙が置いてあった。

キョンが手紙を手に取り朗読し始めた。
キョン「え〜と、、眠いので帰ります。長門さんも帰りたそうだったので一緒に帰ります。」
ハルヒ「もうー先に帰るなんて!懲罰もんよ!」



・・・・・退屈だったんだろうな〜、当然の事かもしれない。
人数5人居て、対戦台1セットだと人数あまるからな〜

俺も4人全部相手できるわけでも無いし・・・

どうしたもんか・・・・
せめてもう1セット対戦台があればな〜〜。

俺「退屈だったんじゃね〜の?対戦台1セットじゃ人が余るからな〜」

ハルヒ「もう1セットあるわよ?」
俺「何!?どこに?」

ハルヒ「となりのえ〜と何部だけ?そこの部室を倉庫として使ってるの、そこに置いてあるわ。」

俺「そ、そうなのか?」
とキョンに聞くと

キョン「いろいろ説明を省いた結果「そうだ」と答えておく。詳しくは聞かんでくれ!」
とすごいわかりにく返事が帰ってきた。

俺「まぁ、、なんかいろいろあるんだな、、、おまえら。」
キョン「そうだ、詳しくは聞かんでくれ。」

なんかよくわからんがくわしく聞かない方針が大事なんだなと思った。


俺「じゃあとりあえず帰るわ俺、また明日な。」
キョン「ああ、よろしくな。」
ハルヒ「明日もしっかり教えなさいよ!手を抜いたらどうなるか覚えておきなさい!!」

ハルヒの言葉にゲンナリしながら俺は部屋をあとにした。

(明日は対戦の骨組みからかな・・・・っていうかコイツらの出る大会っていつだ???)




--あとがき--
ハルヒの扱いが悪いのは仕様です。
というかこんなGIRL扱いきれません!!

みくるとか長門がエスケープしたのは、作者側の都合です、一度にSOS団4人と+1なんか動かせません!! 人数は3人が限界だと思う今日この頃。

限界を超えろ!いや無理だ!!



>>つづき 《TOPへ戻る