第六話
「スパーリング、長門編」



俺「はい、不合格〜」
ハルヒ「キー!なんか馬鹿にされた気分だわ!!」
と喚くハルヒのとなりで

キョン「う〜んなんとなくわかったような気がする」
俺「お、何か気づいたかな?かな?」
メイド「あ、ひぐらし!」
(げ!?ネタを悟られた!)

キョン「ちょっともう一回いいか?」
俺「どうぞどうぞ。」

とキョンが反対側に回ったはずだったんだが・・・・
キョン「あれ?長門?」
キョン「やるの?」
キョン「ああわかった、がんばれよ!」

と独り言を言った後こっちに帰って来た。

俺「ん?どうした、やらないのか?」
キョン「長門がやるってさ。」

んんん?
気になって反対側を覗いてみると、ショートヘアの小柄な女、長門とか言う奴が椅子に座っていた。
いつの間に移動したんだ?・・・・

まあいいや・・始めよう。

俺は引き続きリュウ。
長門はザンギエフを選択。
ちょっとびっくりしたが、まあ人の趣味に文句はいいません。

【第1ラウンド】
ザンギかー飛びを落としずらいんだよな〜とか思いながら出方を覗っていたが、
長門ザンギは安易には飛び込んで来なかった。

後ろに下がり距離を取ってみる。
長門ザンギ動かず。

距離を取った状態でウロウロして相手の出方を覗う俺。
長門ザンギ微動だにせず!!

(お!)
遠距離から波動拳を撃ってみる。
垂直Jで回避する長門ザンギ。

(おお!!)
なら、距離を詰めたらどうする?
と前進して距離を詰めにかかる。

足払いがちょっと届かないかな〜ぐらいの距離まで詰め寄った所で
長門ザンギは下がり始めた。

(間合いの概念がある・・・だよな?多分)
とりあえずそのまま下がる長門ザンギを追いかけるように前進して、
長門ザンギを画面端に追いやる。

足払いがちょっと届かないかな〜ぐらいの距離で長門ザンギを画面端に閉じ込めてやった・・
(さあどうする?)

しばらくその位置でしゃがんで待っていたが、長門ザンギは画面端から微動だにしなかった。
うん合格!と思いながら、今度は間合いを離して退く俺。

退いた分だけ、間合いを詰めて来る長門ザンギ。
(よしよーし!いい感じな奴がいるぞ!!)

ちょっとうれしくなって来た俺ではあるが、ちょっと意地悪をしたくなった。
そのまま画面端まで退く俺は、画面端を背に長門ザンギを待った。

さっきとは逆パターン、
俺が長門ザンギに閉じ込められている状態だ。
間合いは先ほど同じ。

(さあ、来るのか?)
ちょっとした期待を胸に待つ俺。




・・・・・・
・・・・・
・・・・
・・・
・・



来ないw
よくわかってらっしゃる。

そろそろ時間も少なくなって来たので最後の意地悪!!
前ステップ!!

さあ!どうする長門ザンギさんよっ!!





ちょっと反応は遅れたがバックジャンプで逃げる長門ザンギ。
うん、OK。


開幕よりちょっと遠めの間合いでお互いノーダメージの状態で、
タイムオーバー。


俺「合格!!」
第1ラウンドが終了しただけだが、合格と言いながら俺は立ち上がった。

メイド「ええ!?あれで合格なんですか〜!?」
ハルヒ「え!?そういう事なの!?」
キョン「あー先にやられたー!!」

口々になにやら喚いている三人をとりあえず保留にして、反対側の長門さんに賛辞を送りに行く。
が、長門と視線が合った瞬間、彼女が口にした言葉は

長門「エナジードリンク・・」

俺「エナジードリンク?」
長門「(コクリ)エナジードリンク・・・」
俺「???」

長門「奢り・・・」
俺「あー!はいはい!エナジードリンクね!了解。」
(って微妙な味の栄養ドリンクもどきじゃねーか!!しかも高い!!)



--あとがき--
個人的には最初の一歩がやっと終わったつもり、6話もかかってコレかよorz
先は長いな〜。でも後悔は(ry



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